コンテンツ・マネジメントシステム

コンテンツ・マネジメントシステム(CMS)とは

CMSとはコンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略です。CMSを導入することで、HTMLが分からなくても管理画面からログインして投稿・更新が行えるようになります。WordPressやMovable Typeのようなサーバインストール型や、サーバへのインストールやセットアップが不要なWix Squarespace などのクラウド型*1があります。

コンテンツ・マネジメントシステム(CMS)

WordPressのダッシュボード(管理画面)。投稿やページの追加・編集・公開などが手軽に行える。

CMSを導入するメリット・デメリット

CMSの導入には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 新着情報やブログなどをWebサイト制作会社へ依頼することなく、タイムリーにWebサイトへ掲載できる。
  • 投稿によるコンテンツ追加機会が増えるため、ソーシャルメディアでシェアされる機会も増加。その結果、サイトへの訪問者流入が増える可能性がある。
  • 投稿により公開したページがGoogleやYahoo!などの検索サイトへ表示されるため、訪問者流入が増える可能性がある。

デメリット

  • システム維持コストが割高になる。
  • セキュリティリスクが増える。
  • 担当者レベルでの投稿や編集が可能なため、ブランドイメージに反する投稿や、Webサイトのレイアウト崩れが起こる可能性がある。

*1. クラウド(クラウド・コンピューティング)とは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供する形態のこと

サーバインストール型CMSとクラウド型CMSの比較

まずはCMSを導入するべきかどうかを検討し、もし導入する場合は、Webサイトを制作する目的や、予算などを考慮して、サーバインストール型を選ぶべきか、クラウド型を選ぶべきかを十分に検討する必要があります。以下に、サーバインストール型CMSとして代表的なWordPressとクラウド型CMSのメリットやデメリットを挙げておきます。

サーバインストール型CMS WordPressの特徴

サーバインストール型であるWordPressを導入する場合は、別途レンタルサーバを用意してインストールします。お客様の要望に応じて柔軟なWebサイト制作を行うことができるのが特徴です。WordPressは全世界のウェブサイトのうち、約32%に導入されており、CMSだけでそのシェア率を見ると、約60%にも及びます。

WordPressを導入するメリット・デメリット

WordPressを導入する場合、そのメリットとデメリットを把握し、デメリットについてはどのように対策を打つべきか検討しておくことが必要です。

メリット

  • 柔軟なカスタマイズが可能なため、Webマーケティングに必要な機能の実装が行いやすい。
  • シェアが大きいため、技術的情報がインターネット上に多く公開されており、技術者も多い。

デメリット

  • クラウド型に比べて自由度が高いため、Webサイト制作コストが割高になることが多い。
  • 公開後のバックアップ、バージョンアップ、メンテナンス、トラブル発生時の対応などで、Webサイトシステム保守費がクラウド型に比べて割高になることが多い。

クラウド型CMSの特徴

WixやSquarespaceなどのクラウド型CMSは、アカウントを作成後、月額や年額で料金を払うことで気軽にWebサイトを制作・公開することができます。

クラウド型CMSを導入するメリット・デメリット

WordPressを導入する場合、そのメリットとデメリットを把握し、デメリットについてはどのように対策を打つべきか検討しておくことが必要です。

メリット

  • 初期制作コストが抑えられる。
  • スピーディーに公開できる。
  • システム保守が不要。
  • ランニング費用がインストール型CMSと比較して割安。

デメリット

  • インストール型CMSと比較して、カスタマイズにおける柔軟性が低い。
  • テンプレートに沿ったWebサイト制作になるため、Webマーケティング戦略を反映させにくい。